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太陽

人は選ぶのか、

選ばれるのか

太陽に愛された者と、太陽を捨てた者。それぞれの未来に、何が見えるのかー

4月23日角川シネマ新宿ほか 全国ロードショー

Introduction

21世紀初頭。人類は2つに分断されてしまった。

夜にしか生きられない進化した人類「ノクス」と、太陽の下で貧しく暮らす旧人類「キュリオ」。

劇団イキウメの傑作戯曲、待望の映画化。
誰も出会ったことのない、ハイブリッド映画誕生。

家族、親友、恋人……愛する者たちを引き裂いたのは【太陽】だった。これは、あるウイルスの増殖がもたらした、切なくも希望に満ちた物語。太陽に愛された者たちと太陽に見捨てられた者たち、昼と夜の別々の世界で生きる者たちは、それぞれどんな決断を下すのか─。

映画『太陽』の原作は 2011年に劇団イキウメによって上演された同名舞台。劇団イキウメとは、劇作家であり演出家の前川知大が主宰する劇団であり、舞台「太陽」はこれまで読売演劇大賞をはじめさまざまな演劇賞に輝く傑作だ。2014年には Bunkamura 25周年記念として芸術監督の蜷川幸雄氏による演出の「太陽 2068」として上演され話題になった。そんな演劇界でもっとも注目されている前川氏の舞台が持つ普遍的テーマに内包された斬新さと面白さに強く惹かれ、映画化を熱望したのは『SR サイタマノラッパー』シリーズや『ジョーカー・ゲーム』で知られる気鋭の入江悠監督。前川氏と入江監督が共同脚本という形で、映画『太陽』の実写映画化が実現した。

SFであり、青春ドラマであり、ラブストーリーであり、 究極の家族の物語でもある。

物語の舞台は 21世紀初頭。バイオテロによって世界にはウイルスが蔓延。太陽の下では生きられないが、若く健康な肉体と高い知能を有する進化した新人類【ノクス(夜に生きる存在)】。太陽の下で自由を謳歌しつつも、暮らしは貧しいままの旧人類【キュリオ(骨董的存在)】。2つの世界で対立しながら生きる2つの人間がどうやって融和していくのか─生きることはどういうことなのかを問いかけていく。

主演は若手俳優のなかでも群を抜いた人気と演技力を持つ神木隆之介と門脇麦。神木が演じるのは、キュリオに生まれながらもノクスへの憧れを抱く青年・奥寺鉄彦。『桐島、部活やめるってよ』『るろうに剣心』シリーズ、『神さまの言うとおり』『バクマン。』など話題作への出演が続く神木がさらなる新境地を開いている。一方、門脇が演じるのは鉄彦の幼なじみでノクスへの反感を糧に生きる生田結。彼女もまた『愛の渦』『シャンティデイズ 365日、幸せな呼吸』『アゲイン 28年目の甲子園』とは異なる一面を披露。また、古川雄輝、高橋和也、森口瑤子、村上淳、中村優子、鶴見辰吾、古舘寬治、個性豊かな演技派俳優たちが2人の若き主演を支えている。

舞台と映画の融合によって紡ぎ出される『太陽』という名の物語は、SFであり、青春ドラマであり、ラブストーリーであり、究極の家族の物語でもある。あらゆる要素が組み合わさった、誰も出会ったことのないハイブリッド映画が誕生した。

Story

21世紀初頭の日本―。原因不明のウイルスの拡散によって世界の人口は激減し、生き残った人類は、新人類「ノクス」と旧人類「キュリオ」の2つに分けられてしまった。

ウイルスの感染を克服し心身ともに進化したけれど、それと引き換えに太陽の下では生きられない体質になってしまった新人類【ノクス(夜に生きる存在)】。もう一方は、太陽の下で自由に生きられるものの、ノクスに管理されることで貧困を強いられている旧人類【キュリオ(骨董的存在)】。キュリオからノクスへ転換は可能だが、ノクスへの転換は医学的に20歳までの若者に限られていた。ある日、とある寒村でノクス駐在員がキュリオに惨殺される事件が起こる。その結果、村はノクスによる経済封鎖を受けてより一層貧しくなり、転換のチャンスも奪われてしまうのだった。

時は流れ、10年後。キュリオとして生きる青年・奥寺鉄彦(神木隆之介)は、村での生活に憤りを感じながら鬱屈とした日々を送っていた。彼の幼なじみの生田結(門脇麦)は、自分と父親を捨ててノクスへと転換した母親(森口瑤子)とノクスそのものを憎みながらも村の生活を少しでも良くしようと前向きに暮らしていた。そして、ノクスに憧れる鉄彦とノクスを憎む結の運命を大きく変える出来事が起きる。それは10年ぶりにノクスによる経済封鎖が解かれることだった。

太陽を回避して生きるノクスの世界と、太陽のもとで生きるキュリオの世界。2つの世界を隔てていたゲートが開き、そこに門衛としてノクスの駐在員・森繁(古川雄輝)がやって来る。ノクスに憧れる鉄彦は何かと森繁の元を訪れ、いつしか2人の間には友情が芽生え始めていた。また、キュリオからノクスへの転換手術の応募も始まった。真っ先に転換の応募をした鉄彦は、まもなく自分にやって来る明るい未来を夢みていたが、選ばれたのは、なんと結だった。結の父・草一(古舘寬治)が本人に無断で応募していたのだ。ショックを隠せずに荒れ狂う鉄彦と望まない転換に戸惑う結。

そんな矢先、10年前の事件を起こして逃亡していた鉄彦の叔父・克哉(村上淳)が村に戻ってくる。相変わらず傍若無人に振る舞う克哉の登場によって村はふたたび不穏な空気に包まれる。ノクスとキュリオは共に手を取り合いながら生きることはできないのか、2つの世界の隔たりを消すことはできないのか。
新しい未来のために、それぞれが自分の意思で生きようと決意したとき、世界はこれまでと違う方向へと動き出したかのように見えた─。

CAST/STAFF

神木隆之介

1993年5月19日生まれ。埼玉県出身。1999年にテレビドラマ「グッドニュース」でデビュー。その後は映画・テレビドラマを中心に活躍。映画『妖怪大戦争』(05/三池崇史監督)で第29回日本アカデミー賞新人俳優賞受賞。2015年は『脳内ポイズンベリー』(佐藤祐市監督)、『バクマン。』(大根仁監督)などの話題の映画に出演するだけでなく、ドラマ「学校のカイダン」「サムライせんせい」に出演。
ほか近年の出演作は、ドラマ「SPEC」シリーズ(10~)、「11人もいる!」(11)、「家族ゲーム」(13)、映画『劇場版SPECシリーズ』(12~13/堤幸彦監督)、『桐島、部活やめるってよ』(12/吉田大八監督)、『神さまの言うとおり』(14/三池崇史監督)。大ヒット作『るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編』(14/大友啓史監督)では身体能力の高さと華麗なアクションを披露し、注目を集めた。また、2016年は本作のほかに『TOO YOUNG TO DIE!』(宮藤官九郎監督)に出演予定。

門脇麦

1992年8月10日生まれ。東京都出身。2011年にテレビドラマでデビュー後、2014年に出演した映画『愛の渦』では大胆な濡れ場に挑戦し注目を浴びただけでなく、同年に公開された『闇金ウシジマくん Part2』とあわせて、第6回TAMA映画賞最優秀新進女優賞、第36回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞、第88回キネマ旬報ベスト・テン新人女優賞を受賞。
ほか主な出演作は、連続テレビ小説「まれ」(15)、テレビドラマ「探偵の探偵」(15)、テレビドラマ「ブラック・プレジデント」(14)、NHK大河ドラマ「八重の桜」(13)、舞台「KERA・MAP」第6回公演「グッドバイ」 (15)、舞台「ストリッパー物語」(13)、映画『アゲイン 28年目の甲子園』(15/大森寿美男監督)、『合葬』(15/小林達夫監督)、『シャンティ デイズ 365日、幸せな呼吸』(14/永田琴監督)などがある。2016年は本作のほかに、単独初主演の映画『二重生活』(岸善幸監督)、『オオカミ少女と黒王子』(廣木隆一監督)、今年春にNetflixで全世界配信予定の連続ドラマ「火花」 が待機中。

古舘寬治

1968年生まれ。大阪府堺市出身。名バイプレーヤーとして数多くの映画やドラマに出演。平田オリザ主宰の劇団青年団と松井周主宰の劇団サンプルに所属、舞台をベースにテレビドラマや映画にも出演。近年の代表作は舞台「ヒッキー・ソトニデテミターノ」(12)、「地下室」(14)、「蒲団と達磨」(15)、映画『マイ・バック・ページ』『ミツコ感覚』、『歓待』(11)、『キツツキと雨』『夢売るふたり』(12)、『箱入り息子の恋』『シャニダールの花』『陽だまりの彼女』『ほとりの朔子』(13)、『福福荘の福ちゃん』『渇き。』(14)、『マエストロ!』『トイレのピエタ』『Drawing Days』(15)など。

古川雄輝

1987年12月18日生まれ。東京都出身。7歳でカナダへ渡り、以後11年間を海外で過ごす。2010年に芸能界デビュー。2013年に17年ぶりにドラマ化された「イタズラなKiss~Love in TOKYO」で主演の入江直樹をつとめブレイク。日本だけでなくアジア圏でも爆発的人気を誇るアジアンスターとして活躍の場を海外にひろげ、2015年にはクァク・ジェヨン監督作品、日韓合作映画『風の色』に主演するほか、月9ドラマ「5→9 ~私に恋したお坊さん~」ではヒロインに片想いし続ける幼なじみを好演。主な出演映画は『高校デビュー』(11)、『ロボジー』(12)、『永遠の0』(13)、NHK大河ドラマ「八重の櫻」(13)、『まほろ駅前狂騒曲』(14)、『脳内ポイズンベリー』(15)など。

綾田俊樹

1950年6月13日生まれ。奈良県出身。自由劇場を経て1976年劇団東京乾電池を結成。近年の出演映画は『マエストロ!』『深夜食堂』『五つ星ツーリスト THE MOVIE ~究極の京都旅、ご案内します!!~』(15)、『きいろい象』『ひまわり~沖縄は忘れない、あの日の空を』『真夏の方程式』『飛べ!ダコタ』『武士の献立』(13)など。2016年は本作のほかに『エヴェレスト 神々の山嶺』に出演。

水田航生

1990年12月20日生まれ。大阪府出身。近年では「道玄坂綺譚」(マキノノゾミ演出)(15)、「マーキュリー・ファー」(白井晃演出)(15)、「金閣寺」(宮本亜門演出)(14)など数多くの舞台に出演。2016年は「JAM TOWN/ジャム タウン」(錦織一清演出)(1月)、ミュージカル「エドウィン・ドルードの謎」(福田雄一演出)(4月)、ミュージカル「マイ・フェア・レディ」(G2演出)(7,8月)など、舞台出演が控えている。また、映画『カノジョは嘘を愛しすぎてる』(13)など、映像でも活躍の場を広げている。

高橋和也

1969年5月20日生まれ。東京都出身。「男闘呼組」として音楽デビュー。近年はカントリーを中心にライブ活動を続ける。また映画『KAMIKAZE TAXI』(94)より俳優として本格始動。以降映画、舞台、ドラマ、ナレーター等幅広く活躍。近年の主な作品に映画『そして父になる』(14)、『きみはいい子』(15)、ドラマ「リーダーズ」(14)、「64」「海に降る」(15)、「撃てない警官」(16)等。『そこのみにて光輝く』(14)での演技が評価され、高崎映画祭最優秀助演男優賞を受賞。

森口瑤子

1966年8月5日生まれ。東京都出身。1983年に『男はつらいよ 口笛を吹く寅次郎』でデビュー。その後、テレビドラマや映画、CMなど幅広く活躍。年を重ねても色褪せない大人の可愛さが魅力の好感度の高い女優のひとり。近年の出演作は、映画『八日目の蝉』(11)、『おかえり、はやぶさ』『鍵泥棒のメソッド』(12)、『ソロモンの偽証 後篇・裁判』(15)、『orangee〜オレンジ〜』(15)、ドラマ『エイジハラスメント』『天使と悪魔—未解決事件匿名交渉課—』(15)など。

村上淳

1973年7月23日生まれ。大阪府出身。モデル活動を経て、1993年『ぷるぷる 天使的休日』で映画デビュー。独特の存在感と確かな演技力で数多くの映画やドラマに出演。『ナビィの恋』(99)、『新・仁義なき戦い』『不貞の季節』(00)の3作品で第22回ヨコハマ映画祭助演男優賞を受賞。代表作は『この世の外へ クラブ進駐軍』(04)、『ヘヴンズ ストーリー』(10)、『莫逆家族 バクギャクファミーリア』『希望の国』『Playback』(12)、『オー!ファーザー』『2つ目の窓』(14)、『新宿スワン』『グラスホッパー』(15)など。

中村優子

1975年1月7日生まれ。福井県出身。2001年に『火垂』で演じた主人公のストリッパー役が国内外で絶賛され、ブエノスアイレス国際映画祭最優秀主演女優賞を受賞。代表作は映画『血と骨』(04)、『ストロベリーショートケイクス』(06)、『クワイエットルームにようこそ』(07)、『クヒオ大佐』(09)、『鉄男 THE BULLET MAN』(10)、『まほろ駅前多田便利軒』(11)、『ギリギリの女たち』(12)、NHK連続テレビ小説「カーネーション」(12)、『百瀬、こっちを向いて。』(14)、『ジヌよさらば~かむろば村へ~』『野火』『グッド・ストライプス』(15)など。

鶴見辰吾

1964年12月29日生まれ。東京都出身。1977年の「竹の子すくすく」でデビュー。その後は「3年B組金八先生」シリーズ、「ポニーテールはふり向かない」(85)をはじめ連続ドラマ、映画など数多くの作品に出演。1980年に『跳んだカップル』で映画初主演を果たす。ほか代表作は『月とキャベツ』(96)、『鮫肌男と桃尻女』(99)、『バンクーバーの朝日』(14)など多数。2015年は『GONIN サーガ」『orange~オレンジ~』『はなちゃんのみそ汁』などに出演。本作のほかに2016年は『セーラー服と機関銃—卒業—』が公開予定。

Staff

入江悠

1979年11月25日生まれ。神奈川県出身、埼玉育ち。日本大学藝術学部映画学科在学中から映画祭で注目を集める。短編映画がゆうばり国際ファンタスティック映画祭オフシアター・コンペティション部門に2年連続入選し、2006年に初の長編映画『JAPONICA VIRUS』が全国劇場公開。埼玉でくすぶるヒップホップグループの青春をリアルに描いた『SR サイタマノラッパー』は、ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2009オフシアター・コンペティション部門グランプリをはじめ数多くの賞を受賞。第38回モントリオール・ヌーヴォ国際映画祭招待上映されたほかミニシアター系劇場における数々の記録を更新した。その後、『SR サイタマノラッパー』は続編が2作制作された。2010年に第50回日本映画監督協会新人賞を受賞。2011年には『劇場版 神聖かまってちゃん ロックンロールは鳴り止まないっ』で高崎映画祭若手監督グランプリを受賞。オリジナル作品から大作まで手掛ける、日本映画界に欠かせない若手監督のひとり。

『JAPONICA VIRUS ジャポニカ・ウイルス』(06)
『SR サイタマノラッパー』(09)
『SR サイタマノラッパー2 女子ラッパー☆傷だらけのライム』(10)
『劇場版 神聖かまってちゃん ロックンロールは鳴り止まないっ』(11)
『SRサイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者』(12)
『日々ロック』(14)
『ジョーカー・ゲーム』(15)

前川知大

劇作家・演出家。1974年6月1日生まれ。
2003年に結成した、劇団イキウメを拠点に、脚本と演出を手がける。イキウメは、日常に潜んでいる不思議なこと、その理屈や答えを舞台ででっち上げてみよう、という会。SFやホラー、オカルトなど、市民生活の裏側にある異界を、超常的な世界観で描く演劇作品を作っている。
近年の脚本・演出作品は、劇団では「語る室」「聖地X」(15)、「新しい祝日」「関数ドミノ」(14)、「片鱗」「獣の柱」(13)、「地下室の手記」(原作 ドストエフスキー,15)など。そのほか、四代目市川猿之助によるスーパー歌舞伎Ⅱ「空ヲ刻ム者」で、初めて歌舞伎を作・演出するほか、「太陽2068」(蜷川幸雄 演出)、「暗いところからやってくる」(小川絵梨子 演出)の脚本など。漫画原作「リヴィングストン」(作画:片岡人生)、絵本「くらいところからやってくる」(絵:小林系)、など。読売演劇大賞、芸術選奨新人賞、紀伊國屋演劇賞など国内の演劇賞を多数受賞している。
映画の脚本を手がけるのは今回が初。舞台「太陽」の脚本は第63回読売文学賞 戯曲・シナリオ賞を受賞。脚本とは別に小説「太陽」を執筆、2016年2月KADOKAWA刊。

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